闇金ドッグス5 感想 (ねたばれあり)

内容がヘビー級に重い。実際の事件を扱っていることを知っていながら見ると心が苦しみに包まれる。日本の介護の闇だ。



闇金ドッグス5 鑑賞。今回急に出てきたアフロ(名前はよく分からん)がいい役どころしてた。アフロ必要でしたなんやこいつとは思ってたけど。あと忠臣さんの言葉の重みが半端なくてこりゃ誰だってひれ伏す。日本の介護の闇ってこんな感じなんだろうなと思うと、内容が重い。重い。


債務者からの泣き寝入りに答えてしまう須藤司。しかし安藤忠臣はもちろんそんなことは許さない。いったい須藤が甘いのか、忠臣さんが鬼なのか。シーズン5までいくと忠臣さんの

「借りる時は笑顔で、返せなくなったら逆ギレしやがる。どっちが鬼なんだろうな」

のセリフがすごい良くわかる。須藤が甘い、甘いんだけど、そう言いきれない。でも忠臣さんも分かる。両方わかる。でもそれじゃいけないのも分かる。

今回は忠臣さんのセリフ名言がたくさん飛び出た。でもきっと、それは須藤にはまだまだ分からないことで、わかることもできなさそうで。忠臣さんは特殊なんだろうなと思う。でも忠臣さんいい人なんだから!!!4見て!!いい人だから!!って5まで見てこそ、わかる。


今回は内容がヘビー級だからか、コミカルなシーンもあって面白かった。クスクス笑った。特に、須藤の女への忠臣さんの「諦めるか」のちょい棒読みに笑った。針の穴もしやねえだろうが。それでも丁重に扱う須藤がすごい。須藤司のそういうほんとになんの偏見もなく『女の味方』っていうのを貫いてるところは、ほんとに。

生活保護、介護、社会的弱者。聞けば実際の事件を扱ったらしいし、そう聞かなくとも、ありそうなことで、辛い。今現在も、それらで苦しむ人は必ずいるだろうし、どうすれば、なんて。

「それでそいつの明日は変わんのか!」

忠臣さんの言葉が、胸にしみる。




これで最新闇金ドッグス6、7を残すのみになった。内容は重い。重くて苦しい。でも闇金ドッグスはそれだけじゃない。苦しいけどそういきていかなきゃいけない安藤忠臣という男がそこの中心にいるからなぜか救われる。救われたいと思いたくなる。


闇金をとりまく人間はだれもかれもがクズでバカで。でも、人間だから生きてる。でも死ぬ人ももちろんいる。お金ってたいせつ。お金がなきゃ生きられない。お金がなきゃ働けない。お金がなきゃ、笑えないのだから。