映画『亜人』のアクションが良すぎて度肝を抜かれた話。

映画「亜人」を原作未読のなか観てきました。だぶる佐藤の戦争、戦争、戦争ッ!!って感じでストーリーというよりはアクションばかり。でもそのアクションがとてつもなく爽快でよかった。山田裕貴氏もかわいくて良きでした。


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(ポスターださいとかどっかで聞いたんですけどそう言われてみればそうのようなそうじゃないような……自分にはわからん(すっとぼけ))


まず初め。佐藤健扮する永井くんが亜人研究所にいれられちゃってイロイロされてる時、

「ハァ!?佐藤との戦争は!?!?なにこれ回想!?」

って思って色々ひとりでアワアワしてたんだけど、佐藤がすぐ助けに(?)きて安心しました。そしてすーぐバンバンぶちかます佐藤さん。もう初っ端からアクション満載&満開、佐藤健綾野剛さんもすっごい。そしてかなりの圧倒的なるスピード感。あっという間に上映が終わった気がする。これは映画館で見るべきものって感じ。

でもほんっとにアクションはいいんだけどキャラクターのバックボーンがまあ分からなかった。永井くんに関してはクールで頭が冴えてるんだろうな、くらいはなんとなく理解したけど玉山鉄二さん扮する戸崎さんが

「あいつは冷たいように見えて、自分が1番望んでいるものを選ぶことが出来る。ああいう男は嫌いじゃない」

だとかなんとか言ってて、それにも首を傾げてしまった。そうなの?分かるような分からないような。まあ原作を読めば色々わかるんだろうけど、2時間におさめるとしたらそうなっちゃうのかな。亜人の特性についてもあの麻酔銃打たれたらダメなんじゃないのかよとか思ったけど死ねば大丈夫なのか、とか色々理解するのに必死でした。でもアクションはほんとに良かったんだ……そういうのを超えたはちゃめちゃアクションを観ることができた。それはほんとによかった。

永井くんの話に戻りますが、永井くんはなんというか、……そう、ある意味すごく自然体。急に亜人になって、でも亜人になったからといってなにかが変わるわけじゃないし、なにかを変えたいわけでもない。人間を憎んでる訳でもないから、だから佐藤には共感できない。そりゃ急に目の前で人間を殺しまくられちゃ嫌いにもなるよな、とも思った。うん、でも亜人だからって急にその、人に銃向けて打てちゃうんすね……ってそこはほんとに、なんていうか、

「あ、いや、…亜人だから大丈夫かなって」

ってなるのが永井くんのすごいところだなと思いました。びっくりしたよほんとちょっと。え?って思ったし、肝座りすぎてるだろとか思ったけど医者志望ならそういうものなんだろうか。ウン…。あとは佐藤健のアクションですね、相変わらず素晴らしいものを見せてくださるよ佐藤健は。なんで呼び捨てなのかはゴロがいいからなんですけど佐藤健佐藤健ってめっちゃいいたくなるゴロじゃないです?まあそれは隅っこに置いておいて(すみません)、るろうに剣心の時から「この人すっげえな!!!」って思ってたんですけどやっぱり超一流ですね佐藤健は。めちゃめちゃにかっこいいし、かっこいいし、かっこいい。綾野剛さんもしかり。この二人だからかっこいいんだろうな……最高のアクションシーンをありがとうございました。ごちそうさまです。2人ともナイスボディ(そこ?)。

山田裕貴氏の高橋はかっわいかったですね~(頭にカラフルなバンダナ巻いてた可愛いやつです)なんだあいつは~ちょっとしか出てないのに喋りすぎだろ出しゃばりすぎだろかわいい~むり~高橋飼い慣らしたい~って気持ちになりました。田中が「高橋ィ!!」って呼び戻すのも最高だったし、「戦争の始まりじゃぁぁあ!」「レッツ自己犠牲!」「ぐっもーにん♪」「俺ら今最強っすよ」「やばいやばい……、(ばたり)」とりあえずセリフ全部かわいい(贔屓目すぎる)し、高橋が佐藤さんのこと田中に聞くのもめっちゃ良かったしむしろその二人もうコンビなんじゃね?っていう感じに思ってたのに佐藤さんが助けに来た時高橋も助けなかったのほんとダメだわ……どうしてなんだなんであそこで高橋を置いていった…… でもほんとに爪痕ぎゃんぎゃん残してくれた山田裕貴氏。「ああいうやつがいてもいいんじゃないか」本人のその言葉通り、いてよかった。いなくちゃいけなかった気がしました。高橋最高。レッツ自己犠牲!!田中さんはもう城田優さん最高っすね。ビジュアルから話し方からなんにせよ、もう最高かっよすぎ。エモい。かっこいいを超えてビジュアルがエモかった。

泉ちゃんもめちゃんこかっこよかったヨ~!!川栄李奈ちゃんやっぱりかわいかっこいい好き。目の下のほくろがせくすぃーだった(そこかよ)。田中さんとの身長差バトルもそうだけど戸崎さんを守れるのか守れないのか、そこにもハラハラしたなあ。結果戸崎さんに守られちゃう形になって、でもこれからも戸崎さんを泉ちゃんは守り続けていくんだろうな、って最後のツーショットに思った。良かった。見捨てないでくれてありがとう戸崎さん。なんか、この二人なんかあるの?あるでしょ?「俺を守れよ」の経緯を教えてくれ?ってなったけど原作読めってことですか原作に書いてあるんすか監督サァン!!読みますよ、すごい読みたくなったんで。


(追記)
前半でキャラのバックボーンが読み取りずらいって話をしたんですが、それでも一人一人亜人であっても亜人でなくても、自分に信念みたいなものをちゃーんと持ってるからキャラもなんだかんだ愛せるんですよね。ん?待て待て、どういうことだそれは! と思う部分が少しはあるにせよ、佐藤の考えも分からないでもないし、永井くんの考えも分からないでもない。田中さんはちょっとなに考えてるかわかんないけどでもきっと助けてくれた佐藤に忠誠を誓ってて「お前だってこれが正義だとは思ってねえだろ」的なことを泉ちゃんに言われてもやっぱり佐藤の力になろうとする。「田中くーん、頼んだよ」の言葉を胸に刻んで。そう思うとアクション、アクション、アクションの中に隠れた各々の物語はきっとあった。でもやっぱりアクションが最高潮にいいんですよね。いいんです、ほんと。たぶん原作はまた違った楽しみ方をさせてくれるんじゃないかな。映画は映画で、原作は原作としてきっぱり分かれてる気がする。実写化が忌み嫌われるこの現代で、この映画「亜人」はすごく良かったんじゃないかなと思います。まあ原作未読なんですけど(読みます)。