闇金ドッグス7 感想 (ねたばれあり)

エマが最強ヒロインすぎるし司のかっこよさ無限大すぎてつね様らぶだし忠臣さんはコメディの王様。正直言って忠臣さんの圧迫面接に全てを持っていかれかねない。



9/6 闇金ドッグス7鑑賞 @シネマート心斎橋


相変わらず順不同に書いちゃってます。物語の道筋どおりではない。で、しかもあんまり記憶力もよくないためうろ覚えで書いてるところが多いですが、ご了承。



充分すぎるほど、せつない純愛でした。エマは可憐で最強で最高な女であり、気高く美しいヒロイン中のヒロインだった。ここまでヒロインすぎるヒロインはエマ以外にいないと思う。ほんとに最高でした。逢沢りなちゃんありがとう。

エマはきっと幸せだと思う。ほんとうに、幸せだと思う。司も、やっぱりお前はラストファイナンスの社員でありウィーメンダイヤルやってる時、そこにいる時がいっちばんいい表情だよ。

7は切ないけど辛くはならないお話でした。己の弱さに立ち向かえてるのならみんな大丈夫だ。



〇エマと須藤司 について

この二人だけのシーンは物語が進むにつれてどれこれもがただただひたすらに幸せに見えて仕方なかった。でもそれがまたたまらなく切ない。幸せであれ。


最初はもちろん敵対する二人。ボーイの司と人気のあるキャバクラガール・エマ。「邪魔なんだけど」ともう初っ端からつっけんどんなエマの様子に司も憤慨。その後に自己紹介のシーンで司がなめられないようになのか「須藤司っす」ってヤンキーっぽかったのちょっと可愛かった。エマちゃんは安定に見てませんが 見てあげて!!!お願い!! って須藤のおかんみたいな気持ちになった。

そこからだんだん距離を縮めていく訳だけれど、ってやっぱり展開が少女漫画風すぎてびっくりだわ。須藤が逆上した客に絡まれて困っているエマを助け、殴られ、エマはそれに申し訳なさを感じ、(うんぬんかんぬんありーの)心を開き……

エマは交通事故で体をうまく動かせなくなった身体障害を抱える姉を介護していて、しかもすぐには返せないくらい多額の奨学金の返済まで抱えている。しかも一人で。親はとっくの昔に死んでる。司は奨学金の返済等について不満を隠せず おかしいじゃねえか、なんで、エマはがんばってんのに と異論を唱えるものの、でも借りたのはエマで、返さなきゃいけないのが当たり前で。そういう世の中だから、仕方なくて。司はつい、狸寝入り。「まだ話したんねーぞ」わかる、司も、つらいよな。聞いてる方も辛いんだから、本人はもっと辛いはずで。



「幸せになってほしいんだよ」
「あたし幸せだよ?」

ここでもう エマ、強いな…… って苦しくなった。

「もっと幸せになって欲しい」
「……じゃあ司が幸せにしてよ」

司ァ!!!!!

「……俺じゃ、幸せにしてやれねえ」

司……

ここが一番泣きそうになったシーンでした。司、成長したな。ただの女の味方なんかじゃない。好きな女くらい、守りたいよな。


場所が場所だから公園のぶらんこで話すシーンはなんかもうアオハルかよ~なにアオハルしてんだよ~〜~って普通に思った。あそこはよく青春漫画とかにでてくるあれだろ完全にって感じ。エマの家で 宅飲み する二人のシーンも、『普通』って感じですごく辛かった。すごい幸せじゃん、って。そういうシーンがあったからこそ、エマの抱える問題の苦しさが良くわかる。


ドストエフスキーの『罪と罰』の話もすごく良かった。あれ、エマって理系じゃん?って話は置いといて、内容的には主人公のラスコーリニコフ(エマちゃんこの名前言ってたっけ?)が『俺は正しい。これは正義なんだ』って思い込んでいろんな悪事を働いてしまうんだけど、結局色々自滅して最後には死んでしまう(自首だけかな?)って話。自分も読もう読もうと思ってて読めてなかったからこれを期に読もうかな。

いやーまあ難しいこと言ってんなーって思うけど、実際問題、この世の中ってそういうことなんだよな。悪は悪で、どれだけ正当化しても悪いことはなんであって、やっぱり悪い。罪を犯したものを罰したからって、誰かがそれで幸せになったとしてもそれを正当化していいはずはない。悪は正義にはなり得ないのだから。



「悪は悪なんだよ」


このセリフがすごい今でも頭に残ってる。エマは自分に言い聞かせてたのかもしれない。学問を学ぶためとはいえ奨学金を借りたのは自分で、返さなきゃいけないのが事実だから、と。


「司は、今でも罪に苦しんでる」


ドストエフスキー罪と罰でエマが司に伝えたかったこと。それは多分、『司は間違ってなかったんだ』ってことなのかなって思った。自分も正直


「こむずかしいことはわかんねえな」


だけど(おい)、司は誰かに言ってほしかったんじゃないかな。それでよかったんだよ、って、それしか方法はなかったんだよ、って。確かに司のしたことは最後には人を苦しめることになってしまったけれど、結局悪かったのは死んでしまったあの親子で、借りてしまったあの男で、司じゃないんだよって。そういうことなのかなーとこれを書いてて思った。また書き直すかもしれないけど、今はとりあえず。



〇コメディ要素・安藤忠臣


忠臣さん可愛かったなあ~!!(大声で叫びたい)俊足ランナーの債務者を追いかけるところもしかり、広告応募するとこもしかり、圧迫面接もしかり、新しいバデイの男(名前を忘れたので仮としてゲンジにします)との掛け合いもしかり、帰ってきた須藤とのやりとりもしかり。忠臣さんほんと愛しい。忠臣さん大好き。



ザブングル加藤はまあ結構出てきた出てきた。結構重要な役どころだった。忠臣さんに追われ、後に債権を忠臣さんから譲り受けた須藤に追われ。「こいつでどうだ」って須藤に紙(債権書?)見せた時「あーあいつだろうな、須藤に任せるんだ、はーん」って。俺は無理だけど須藤ならやれるだろ、みたいなのがあったのかな!?忠臣さんやっぱり須藤のこと信用してるでしょ!?まあ多分もう走りたくないってだけかもしれないけど!!とか勝手に思ってた。でも普通に悶えました。

圧迫面接はまじでコメディに寄せてきたなーって感じ。あの心のこもってない忠臣さんの声!あれつねさんどっかで見てたのかな。見てたら笑ってたでしょ絶対!!あんなの笑いこらえきれないわ。しかもどんだけ応募来てんだよってそこにもびっくりしたわ。切実に受けたかった。志望動機は『忠臣さんの役に立ちたくてえ(Vo.須藤司)』とか言ってたらいいかな(いつもの余談です)


忠臣さんに「採用」と判を押されたゲンジ(仮名)は「アニキ!」と慕うわけだけれど、最初は「お!いけそうじゃん忠臣さん見る目ある~」とか思った。でもまあやっぱりそう上手くいかないよね。

「明日がダメなら明後日!!明後日がダメなら明明後日来やがれィ!!」

っておいおい、忠臣さんは十日後のその日にちゃんと搾り取らなきゃ怒るよ~?って思ってたら案の定、


「ちょっと屈め」

で、はい、1発~。それが3回続いた3回目、忠臣さん容赦なく殴る殴る。しかも3回目は別にゲンジ悪くねえからな?ランナー逃しちゃっただけだからな?忠臣さんも1回逃がしたじゃんか。自分のこと棚に上げて~もう~って思ったけど殴る回数多過ぎてじゃっかん引いたよ。あ、そこまで…… って思ったけどゲンジはまだ「アニキ!俺、けじめつけます」って。でも結局忠臣さんやりすぎちゃってゲンジはやめちゃう。まあそら小指切ろうとしてくる人のそばで働きたくはない。無理無理。そもそもあんな殴られた時点でゲンジ逃げろよ。忠臣さんは普通じゃないんだから。お疲れ様でしたゲンジ。そして忠臣さんも、お疲れ様でした。


それを見てたからか、須藤がたまたま小学校の先生(と思しき女)と一緒に来た時ちょっと嬉しそうだった気がして悶えた。口数多いなーって。あーやっぱり忠臣さんには須藤しかいないわって。小学校の先生、あれはちょっとクズすぎて土管に入れられてサヨナラの時は 忠臣さんナイス! って思ってしまった(これ罪と罰じゃん…忠臣さん悪だな…でも元々この女が悪いから忠臣さんは正義か…とか思ってた)。まあ倫理がどうとかはまあ分かる。分かるけど、あの先生も自分の悪事を正当化してたんだよな結局。だから忠臣さんは悪くない。あの女はああなるべくしてああなった。須藤もそれはわかってたと思う。



〇安藤忠臣と須藤司はやっぱり最高のバデイ


ゲンジの件もそうだけど、司(呼び方が安定しておらず申し訳ない)が忠臣のところにお金を借りに来るシーン。それはもちろんエマのため。とうとう奨学金の返済が膨らみ過ぎて裁判沙汰になるかもしれず、それを避けるには30万が必要で、須藤はそれを、他でもない忠臣のところに借りに来る。


「忠臣さん前に言ってましたよね。
金を回収できるかは自分の覚悟次第だって」


ちょっと違う気がするけどニュアンスこんな感じだったと思います。それにうなづく忠臣さんが愛しい可愛かった…!! んで須藤は自分の臓器を売る覚悟がある、と忠臣さんに言う。無事30万、借りれた訳だけどそのへんのなんか前金とか債権がどうとかその辺ちゃんと理解出来なかった数字に弱い自分です。とりあえずその債権者のランナーも無事捕まえられて(なんでそんなポーチに金入れてんだよお前って思ったけどまあ置いとこう)、30万借りれたんだな良かったな司……って感じ。もちろんエマちゃんは受け取りませんよね。そりゃそうだ、司、分かってねえな。でもエマはそんな司のこともちゃーんと分かってる。


「これで司に会えるね」


そう言って3万を借りる。ウィーメンダイヤル復活です。その後のキスシーンもね、最高に切ない……あれ中の人撮影始まって二日目?って言ってましたよね。なんかぎこちなさが出ててそれがまた良かったのかもしれない。うん、あのシーン良かった……。



その後もボーイは続けてたのかな、30万、忠臣さんにちゃーんと返しに来る須藤。そしたらそのタイミングでいっちばんはじめの方に「なんで司、ウィーメンダイヤルやめちゃったの?」って言ってたおかっぱ(だったっけ忘れた)女が「お金かしてください」って借りに来る。忠臣さんはもちろん却下。


「るせえなあ、女の味方にでも貸してもらえよ!!」


いやツンデレかよ。普通に言えよ。ってここは真顔で思ったまじキュン死。それに「……え?」って顔する須藤、最高だった。どういう え? だったんだろ。え?戻ってきていいんすか? の え? だったのかな。いやお前戻ってくる気無かったのかよ!!!って感じなんだけど、まあ戻ってきてくれてありがとう……やっぱり忠臣さんのそばに居るのはお前しかいないよ須藤司……



例のおでんのシーン。『忠臣さんはおでんが好き』ってついったで見たから「コンビニとかで買ってコンビニの前で二人でふーふーしながら食ってんのかな~いいねえ~」って思ってたら事務所で二人でつついて食べるスタイルで一回死んだ。予想打にしてなかった死角からやってきたわそのスタイル。忠臣さんは大根とちくわぶを食べてたかな。だいこん食べてるのはすごい覚えてる。そこは凝視してた。



「忠臣さん、???(ドストエフスキーとは言ってなかったなんて言ってたか忘れた)の鞭と? って知ってます?」

「あぁ?知らねえよ」

「え、知らないんすか!なんか、ニコニコスコスコが、……あれ?」



って全然覚えてないけど見た人なら多分わかってくれると思うここは最強にありがたいシーンだった……なんでおでんなのかまじで知りたい……ニコニコスコスコだけやけにおぼえてる。忠臣さんドストエフスキー罪と罰知ってたのか逆に気になった。てかここほんとに爆笑もんすぎて普通に笑ってました。隣の人にはほんとに申し訳なかったなとこの場を借りて謝罪いたします。大変申し訳ありませんでした。



〇結論まとめ

やっぱり安藤忠臣と須藤司はニコイチだし、とりあえず10まではさすがに続けてほしいです。まだまだ見たい。まだまだまだまだ見たい。食べてるところももっと見たいし。もう二人は離れることはないだろうな、次の展開が楽しみです。エマちゃんと須藤司のすぴんおふも待ってます。