映画「たかが世界の終わり」 感想

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初めてパンフレットを買ってしまった。こういうのって買わない主義なんだけども、あまりにも心にぶっささってきたので。

映画「たかが世界の終わり」を初めての京都シネマで鑑賞。ここ、画面がすごく小さくて、席数は京都みなみ会館と同じくらいで、椅子のふかふかさも同じくらいだった。見てる人も20人いかないくらいで心地よかった。ひとり映画だったらそれくらいがいいな。うん。


母親に妹、兄を残して次男・ルイが家を出て数年。ルイがその家に帰ってくる、ただそれだけの話。ただ、それだけ。風景も、セリフも、なにもかもが、普通。特別感がまったくない。なんかこういう家族いる気がする。きっといる、普通にいる。だからこそ、感情移入できてしまう。


家族の宿命、っていうのかな、なんか、理解されたい!愛さなきゃいけない!って心のどこかで無自覚にも思っちゃってて、でも結局はお互いに無関心で、でも、心の奥底ではちゃんと愛してる。その愛の伝え方とか、確かに、ふと伝えようと思うと、お互い家族の前では不器用になっちゃうよなあ、とか思った。


ありがとうも、ごめんなさいも、大好きも、愛してるも、なんか「家族」って近すぎて、いまいち素直に伝えられない。近いからこそ、伝えられないことはある。あっちゃいけないんだけどなあ。